デジタルサイネージ進化論

2021.12.31 コラム

街を歩けばいたるところに設置されているデジタルサイネージ（動画広告看板）ですが、デジタルサイネージとは、デジタル技術を活用して液晶モニターなどのディスプレイに映像や情報を映す広告媒体の事であることはみなさまもご存じの通りですが、デジタルサイネージは紙媒体をデジタル化して液晶ディスプレイ等に映し出す画期的な広告媒体として1980年代のアメリカのアパレルショップが店頭のテレビで広告CMを放映したことが発祥だと言われています。

ポスターや看板等の印刷物で展開されたいた広告を電子化することでより多くの情報をより詳しく発信する事ができるようになったことで、2008年くらいからでしょうか、、、日本でも急激に普及したと記憶しております。デジタルサイネージが根付いた現在では業種問わず、数多くの店舗・施設で採用されており、もはや街を歩いてデジタルサイネージを見かけない日はなくなったと言っても過言ではなく、主要な広告ツールの一つとなっております。

デジタルサイネージを使う主なメリットは

・音声付きの動画広告が放映できる

・その時その時に訴求したい広告が放映できる

・紙媒体のポスターなどに比べてより多くの情報が発信できる。

・ポスターなどの貼り替え作業の手間がいらない

などです。

音声付の動画を流せることで静止画と動画を比べれば、お客様の目に止まりやすさは格段に違います。

また、紙のポスターと違い、1枚のポスターを貼り続ける必要はありません。 PC上で一括更新できてしまうので、その時に訴求したい内容を次々と掲出することができます。スライドショーのように順番に流していくこともできますし、時間によって流す内容を変える等、使い勝手が抜群で、自由度の高い展開が可能になります。ポスターならその都度すべて貼り替えなければいけなかった所を、貼って、剥がしてという店舗スタッフ様の稼働を最小限にでき、ムラなく全て統一された美しい売場にできます。

例えば時間を決めてタイムセール時の告知を映すこともできますし、連続するスライドに物語性を持たせて見せることもできます。いつも同じ告知では見てもらいにくい所でも、動きや変化を付けていくことで、注目度は格段に上がります。

デジタルサイネージは更に進化をし新しい接客スタイルを実現しました。

「モニターを置くだけじゃ実売への効果が見込めない」というニーズから

Kinectの技術とデジタルサイネージの融合で新たな集客方法が発達しました。
Kinectとは本来家庭用ゲーム機のコントローラーとして、ジェスチャーや音声を捉えて操作できる技術です。
「カラダまるごとコントローラー」と呼ばれているように、人物の動きを的確に認識し、画面の動きに反映することができます。Kinectを応用すれば、ジェスチャー操作がデジタルサイネージ化できるんです。

人物を認識するセンサーでお客様をキャッチし

センサー機能で近くに来た人物を認識し、

画面を切り替えます。

人物を認識できるセンサーカメラが搭載されており、サイネージの画面の前にお客様が立った時にだけ画面操作ができるようになります。誰もいない時には自動的に映像を流すこともできますので、必要に応じた動作を自動的に行います。お客様が立った時にだけコンテンツを表示することもできます。

通常のサイネージとしての機能と、インパクト大のジェスチャー操作を組み合わせることで、髙い集客・販売効果を生み出すことを実現したのです。

AR技術と組み合わせてバーチャル試着を体験して貰ったり、カメラに自分の顔を近づけただけでAIがその人に合った眼鏡をベストテン方式で選んでくれたりもします。AIが従来できなかったより先進的な接客を実現している事実ですが、今やデジタルサイネージは業界の垣根を越えて、世の中の最先端の技術を融合してドンドンと進化を続けています。