バイラル動画が企業から注目される理由

2022.01.06 コラム

バイラル(Viral)とは日本語で“ウイルス性”を意味する言葉です。つまりバイラル動画とは、「ウイルス性の高い動画コンテンツ」ということです。
SNSのシェア機能によって動画コンテンツが人から人へ、まるでウイルス感染のように広がっていることからこの呼称が付けられたようです。昨今、このバイラル動画が大注目ですが、なぜこれほどまでに注目が集まっているのでしょうか?
その理由を考えてみました。
1. 少ない投資で幅広い層に動画コンテンツを届けられる
通常、特定のユーザーに動画コンテンツを届けるためにはYouTube広告等で広告費を支払い細かい運用設定を行うか、あるいはテレビCMで不特定多数のユーザーに動画コンテンツを配信します。しかしならが、これらの方法にはある程度の投資が必要であり、高い投資対効果を得られない可能性もあります。
一方、バイラル動画が広がっていくための媒体は口コミやSNS機能のシェアなので、そこに費用を投じる必要はありません。バイラル現象が狙える動画コンテンツを制作し、後はYouTube等の動画配信プラットフォームに投稿するのみです。
そのため少ない投資で幅広い層のユーザーに動画コンテンツを届けられ、高い投資対効果が見込めます。
2. ブランディング効果が非常に高い
企業や製品等のブランドを確立するための戦略のひとつにブランディング戦略がありますが、動画コンテンツを使ってブランディングに取り組む企業は多く、中でもバイラル動画は非常に高いブランディング効果を得ているようです。
ユーザーが「面白い!」「感動した!」といった気持ちから動画コンテンツを拡散していくと、当然ながら企業に良い印象を持ちます。その動画コンテンツが事業や製品に直接関係が無いものなので直接的なCM動画と違いバイラル動画によってブランディングを高めた事例は多く、市場に参入したばかりの無名会社がバイラル動画によって一気にその名を知らしめたという事例もあります。

ポイント①思わず手を止めてしまうインパクトのある動画
バイラル動画の多くに共通しているのが、「思わず手を止めてしまうほどインパクトがある」という点です。
動画コンテンツを視聴するユーザーは、自宅でパソコンの前に座りのんびりと視聴しているだけではありません。電車の中やバスの待ち時間など、ちょっとした隙間時間でもよく視聴しています。そのためストーリー性が高く長い動画コンテンツよりも、短くインパクトのある動画コンテンツの方がバイラル現象を引き起こします。バイラル動画はSNSなどで拡散され、それがきっかけで話題となることがほとんどですが、日々多くの情報が発信されるSNSで動画をバズらせるためには、思わずユーザーが手を止めて見入ってしまうようなインパクトが必要不可欠です。

ポイント②シェアして他の人と共有したくなる動画
「バイラル動画とは」の部分でも紹介したように、バイラル動画はユーザーの間で話題となり、ウイルスのように広まっていく動画です。
ただ、何もせずに自然に広まっていくわけではありません。
動画がユーザーの間で広まるためには、SNSなどでのシェアが必要不可欠です。
そのため、バイラル動画には、SNSなどで思わず他の人に共有したくなるような動画という共通点もあります。
ポイント③思わずマネしてみたくなるような動画
マネしてみたくなる動画というのも、バイラル動画に共通する共通点の一つです。
バイラル動画の中には、ユーザーが元の動画の内容をマネした動画を撮影してSNSにアップし、その動画を見たフォロワーが元ネタとなる動画を検索して話題になるといった事例がたくさんあります。
ポイント④ 誰もが共感できる
動物の可愛らしい仕草や思わずクスッとしてしまうようなアクシデント、あるいは決定的な瞬間を捉えた動画コンテンツなど、ユーザーからの共感を得やすかったり、誰かに教えたくなるような動画コンテンツはバイラル現象を起こしやすい傾向にあります。
ポイント⑤ 宣伝主体の内容は控える
ほとんどのユーザーは宣伝を嫌います。そのため、どんなに素晴らしい内容の動画コンテンツでもそこに“宣伝っぽさ”が少しでも織り込まれてしまうと、一気にユーザーの熱が冷めてしまうでしょう。動画コンテンツを使って製品やサービスを売り込みたいという気持ちが強くても、バイラル動画を制作するのならばその気持ちは多少なりとも抑えなければいけません。
バイラル動画はメリットばかりではありません。
配信先のプラットフォームのアルゴリズムに依存しバイラル動画の効果がそれに左右されるという危険性があります。例えばFacebookでのバイラルマーケティングに成功したスタートアップ会社は多いのですが、過去にはFacebookのアルゴリズム変更によってそれまでのバイラル効果が半減したという事例があります。各プラットフォームの動向をチェックも重要となってきます。
バイラル動画はウイルス性の高い動画コンテンツですので常に炎上リスクが付きまといます。一度配信したら爆発的な勢いで拡散していくのですが、これが間違った方向へ進んでしまうと炎上の可能性があります。そのためバイラル動画を制作する際は慎重にテーマを選んだり、炎上の可能性はないかと十分に検討しましょう。

動画は多くの情報を短い時間で繰り返し伝えられ、また一、人一人の心により強く訴えることができるツールであることは間違えありません。
私たちは映像のチカラで様々な企業様のお力になり社会的役割を担っていきたいと考えています。

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