チヤウチュールの動画戦略
今や空前の“猫ブーム”に湧く日本。2015年の猫ブームがもたらした経済効果は2兆3162億円にのぼったそうです。
ここ数年、SNS上では動画の投稿比率がどんどん伸びていて、ペットの動画も急増しています。
少子高齢化、既婚率の低下、ストレス社会、核家族化といった社会的問題が背景にあるとも言われています。また、ペットと人間の関係性も“家族としての絆”が増してきているのは確かな事で“ペット依存”という側面もあります。SNS上でこれだけペット動画が流行っているのにはいくつか理由があると思いますが、端的に言ってしまえば、やはり「癒し」が求められているのだと思います。ペットを飼っている人は日々「癒し」を実感しますし、飼ってない人でも「いつかは私も」という夢・憧れを含め、そこに一服の清涼剤のような効果を求めているのでしょう。
猫好きにはたまらない、いなば食品「CIAO ちゅ~る」のCM。
「ちゅ~るちゅ~る CIAO ちゅ~る~♪」一度聞いたら頭から離れないBGMと、夢中で食べる猫のかわいい姿が印象的な、いなば食品「CIAO ちゅ~る」のCM。
自社商品の特長・特性を説明するのではなく、徹底的に猫にフォーカスし、ターゲットである飼い主たちと一緒にその魅力を楽しむ。そうして着実にブランドのファンを増やしてきました。
このCM制作者は世の中がこういう流れだから、このブランドはこうすべきという戦略で、市場にどういうカミナリを落とせば物が売れるのかという事を考えてCM制作を手掛けているそうですが、今回は「CMでCIAO ちゅ~るを売りたい」、シンプルにそれだけの気持ちでCMを制作したそうです。
「CM制作者さんは猫を2匹飼って、通常は床に皿を置いて餌をあげるので、飼い主は食べている猫の顔を見ることができませんが、この商品は飼い主が餌を手で持ってあげながら猫の食べている顔を見ることができる画期的な“コミュニケーションフード”ととらえたそうです。
もともと、いなばはキャットフード分野でおやつに強く、手から猫に与える「焼かつお」「焼ささみ」などの「焼」シリーズが好評を博していた。ただし、焼シリーズはスティック型の固体なので、ほぐして猫に与える時にどうしても手が汚れてしまう課題が残っていた。
それを解決するべく試行錯誤した結果、ペースト状の猫のおやつとして「ちゅ~る」が開発された。
スティックの容器を開封すると、猫が好む食べ物のにおいが漂い、猫がかわいらしく舌を使ってペチャペチャなめる様子が見られる――こうしたユーザーによる給餌の風景がSNSの動画に頻繁に公開され、人気に拍車が掛かっている。よほど気に入ったのか、腹ペコだったのか、「ウマウマ」のように聞こえる謎の鳴き声を出しながら、夢中でなめる猫もいるほどである。スマートフォンとSNSの時代が生んだヒットと言えるだろう。
動画は多くの情報を短い時間で繰り返し伝えられ、また一、人一人の心により強く訴えることができるツールであることは間違えありません。
私たちは映像のチカラで様々な企業様のお力になり社会的役割を担っていきたいと考えています。
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